起業する前に知っておくべき成功するための７つの心構え

会社勤めをしていると、所属部門があって仕事が割り当てられる。だから、基本的には与えられた仕事をこなすことになる。
だが、プロフェッショナルは、単に与えられた仕事を遂行するだけではなく、自ら問題点やチャンスを見つけ出し、自分の仕事に活かしていく。

しかし、起業をすれば自分の役割は無限大となる。勿論、一人で全てに対応することは不可能だが、仕事において、「自分には関係ないこと」はないのである。

「自分はここまでやればいい」
「それは自分の仕事ではない」
「私には関係ないことだ」

このようなことは決して言えないのである。

そして、自分の仕事から派生して仕事を広げていくことができたとしてもそれだけでは起業は成功しない。
起業においては、100を110にするだけではダメなのだ。
0を１にする力や1を10,000にする力が求められるのである。

これまでの仕事の延長線上では、決して対応できるものではない。
今までにない力や発想、やり方を見つけ出し、目の前に次から次へと立ちはだかる壁を越えていかなければならない。

とても残念なお知らせだが、あなたの価値は、今のあなたの給料ほどたくさんない。

簡単な話である。
長年勤めた会社であるからあなたは今の給料を得ることができるのである。
その会社で与えられた役割を効率的にこなすことができるからこそ、会社はあなたに今の給料を払っているのである。

ところが、起業して新しい環境に身を置けば、当然、新しい能力が求められる。勿論、これまでに身に着けた能力の中にも役立つものはあるだろう。

しかし、直面する課題は初めて対応しなければならないものばかりである。あなたは、失敗を繰り返し勉強をすることになる。

とても今の給料が貰えるほど効率的な仕事などできはしない。

起業に際し形にこだわる人がいる。見栄えのいいオフィスにしたい、人をたくさん雇いたい、会社をしっかりと管理したい、誰もが望むことではある。

しかし、本当はそんなことは二の次である。

まずすべきことは、顧客を集めることである。
一刻も早く売上をあげることである。

集客さえできれば会社は潰れることはない。

「人手が足りなくて会社が回らない」
大いに結構なことである。
そんなことは何とでもなる。

どんなに良い物であっても、顧客が集まらなければ物は売れない。
あなたの商品を誰も知らなければ、当然誰も買ってはくれない。

集客する方法・技術を身に着けることこそ、何を差し置いてでも最優先事項である。

良い物を作ろう、良い物を売ろうとする。
しかし、そう思えば思うほど商品は売れない。

商品を通して顧客は何を求めているのか、顧客のどんな欲求をその商品は満たすのか、その商品を購入することによってどのような顧客の悩みが解決されるのかを考えなければならない。

つまり、心から顧客の悩みを解決するための仕事をするということである。

起業するとあれもこれもと手を出したくなる。
1つのことだけでは心配だからだ。

しかし、その分力が分散してしまい、全てが中途半端な状態となる。

薄利多売ではないが、確かに大量のアイテムを取り扱う会社はある。
しかし、本当に成功している仕組みなりビジネスモデルは、洗練されたたった一つの方法であったりする。

一つのことを磨き抜く。顧客の悩みを解決するために考えに考え抜く。
ヒットを生み出すためには、当然、大きな力をそこに注がなければならない。

少しでも売上を多くあげたい。値引きはできる限りしたくない。
それは人情である。

だが、集客できてこそ初めて起業は成功する。
より大きな売上を運んできてくれる顧客を集めることが、より大きな利益を生み出す。

たとえ、小さな利益を失っても（出費をしても）、より大きな利益を得るためには必要なことである。

会社に勤めていれば休日もある。
あなたが休んだとしても、会社は利益を生み出してくれる。

あなた自身が仕事をしなくても誰かがフォローするので会社には影響がない。

しかし起業すれば、実行しなければ何も始まらない。
あなたがやらなければ無価値である。
何の価値も生み出されない。

起業を成功させるための心構えを７つ紹介した。

■自分の役割を制限してはいけない
■あなたの価値は今の給料を下回る
■集客こそが全てである
■商品を作るのではなく人の悩みを解決する
■力を分散させず最も重要なことに集中する
■損して得を取る
■実行しなければ無価値である

是非、起業を決断する前に、参考にしてもらいたい。